義経元服の地

                 そして 平家終焉の地

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1.はじめに:  義経は鞍馬寺を出て平泉へ向かう途中で元服しました 時を経て 義経に捕われていた平宗盛父子が斬首され 平家は完全に滅亡しま した 義経元服の地と平家終焉の地は滋賀県のほぼ同じ場所にあります 2.義経元服の地:  鞍馬寺に預けられた牛若は遮那王と呼ばれていました その遮那王は16歳のとき(1174年)奥州平泉へと旅立ちました 藤原秀 衡に仕える吉次に伴われ 平家の目を忍んでの逃避行です 鞍馬寺から山越え で仰木の里を抜け 堅田から船で草津に渡り 鏡の宿へと足を進めたようです   遮那王はこの鏡の宿で元服することを希望し 九郎義経という名を自ら命名し た由です   竜王町に「鏡」という地区があります  「鏡」の国道8号線沿いに「かがみの里」という道の駅が一昨年開業しました 中央の建物は義経の兜をかたどったものだそうです 20050128yositsune(8).jpg  交通量の多い8号線 この左手に道の駅がある 竜王町鏡  20050128yositsune .jpg                     道の駅 かがみの里 20050128yositsune (4).jpg   元服の池   義経が元服の時に盥(たらい)で使った水の池です        20050128yositsune (2).jpg          鏡神社         元服した義経が参拝した鏡神社です               20050128yositsune (1).jpg                 烏帽子掛けの松                義経が参拝したとき烏帽子を掛けた松です                今は枯れ木の一部だけが残っています    20050128yositsune (3).jpg     義経宿泊の館跡     義経が宿泊したときの館跡です  元服の池・鏡神社・館跡はおよそ200メートル位の距離内にあり いずれ も8号線沿いにあります 道の駅とは8号線をはさんだ反対側です  3.平家終焉の地:  平家の軍勢は壇ノ浦で壊滅しましたが 清盛の三男宗盛とその子清宗はまだ 生きながらえていました 義経は京都から宗盛親子を連れて鎌倉の頼朝へ会い に行きましたが 頼朝は義経に面会も許しません やむなく京都へ引き返す途 中 鏡の宿まで来て宗盛父子を殺害せざるを得ませんでした 20050128yositsune (7).jpg 平宗盛胴塚の標識 20050128yositsune (5).jpg                     平宗盛父子の塚  「平宗盛胴塚」という標識が国道8号線脇に立てられています 父子の首は京都へ運ばれ 体だけがここへ葬られたためです 今から800年 余り前(1185年)のことです 雑木林の一角にひっそりとした塚があり 「平宗盛卿終焉之地」という石碑が 建っています  ここはいつもきれいに清掃されています 平家にゆかりのある人が清めている のかも知れず 戦争が嫌いだった父子への同情がなさしめているのかも知れま せん 20050128yositsune (6).jpg 胴塚の前には池があります  ここで宗盛父子の首が洗われたため「首 洗いの池」と呼ばれてきました  この池は蛙が鳴かないので「蛙鳴かずの 池」とも呼ばれてきました  蛙鳴かずの池 最近池の一部が埋め立てられてしまいま した 4.交通事情など:   義経元服の池などがある鏡地区は竜王町にあります  ここは野洲市 近江八幡市 竜王町が境を接する位置で わずかに竜王町に  入り込んだところです 宗盛の胴塚(平家終焉の地)は野洲市です  野洲市も竜王町も自分の管轄だけしか扱いませんから 至近距離にあっても  両方をまとめて紹介した地図は見当たりません 20050131 kagami.gif  元服の池から100メートル ほど西は野洲市で 平家終焉の 地は元服の池から500メート ルほど西の野洲市内にあります     20050201 kagami2.gif   JRで行くとき:近江八幡駅からバス停鏡まで30分位(推定)           野洲駅からバス停大篠原まで15分、宗盛胴塚まで           徒歩10分位           健脚な方は篠原駅から鏡まで徒歩30分以内(推定)   名神高速のとき:竜王ICから5分位    関連記事(既掲載):    ・清盛が作らせた祇王井川    ・義経が抜けた仰木の里  関連サイト:    ・義経元服の地(竜王町観光協会)    ・平家終焉の地(野洲町観光物産協会)                   (散策:2005年1月28日)                   (脱稿:2005年1月31日) ------------------------------------------------------------------
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